先日、オーダーメイドで頼まれていたベストとスカートのセットアップが完成しました 🙂
今回は、この洋服たちができるまでの過程を簡単にご紹介しようと思います。
「オーダーメイドの服、ちょっとだけ興味あるけど仕立てたことは無いなぁ」という方や、「服作るところなんて見たことない」という方、(もちろんそれ以外の方も!)ぜひ覗いてみてくださいね。
制作途中。初めはこんなところからスタートします。
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1. まず初めに、「こんな服作りたい」というイメージ写真や絵を見せてもらいながら、細かな希望を聞きつつデザイン画を描いていきます。この時は、「仕事にも普段にも着れそうな、袖なしのロングベストとスカート」という話からスタート。「ただのシンプルなスカートだと物足りないから、飾りベルトのようなものが欲しい」とのことで、バックル要らずのリボン型のベルトを提案しました。
午前中にカフェで打ち合わせ。デザイン画はこんな感じです。この時は人が全然いなかったので、ついでに身体の寸法も測ってしまいました。
2. イメージが大体固まったところで、次は生地選び。今回はパリ郊外にある、シーズン落ちや中古布を扱う生地倉庫へ一緒に行きました。(時間が合わない場合は、事前に希望を聞いて私一人で買い出しに行くこともあります。)
生地の山、山、山!掘り起こしながらお気に入りを探すのも楽しいんです。
3. その後、デザイン画を元に仮縫い用の布で服の形を創っていきます。
スカートのベルトは、好みを選んでもらえるように3種類作りました。
4. 形が出来上がったら、1回目の試着をします。この時は、ベストのウエストをより絞って女性的なラインに修正し、スカートの横幅も削りました。
5. 仮縫い用の布で修正が終わったら、その形を紙にトレースして型紙を作り、いよいよ本物の生地で右半身を縫います。そして後日、2回目の試着で形の最終確認です。
この時点で形がOKであれば、もう半身も縫い進めて全身を完成させます。もし大幅な修正が必要な場合は、型紙と右半身の服を直してから再度試着を行います。
6. 完成です!



スカートのベルトは、小さなフックを使って取り外し可能にし、二種類のリボンベルトを楽しめるようにしました。
このようなステップを経て、一着の洋服は作られていくのでした。
一人一人の要望に合わせながら、お客様と一緒にものを作るのはとてもやりがいがあります。そして出来上がった時の嬉しさといったら!
自分の体にぴったりフィットする服を着ると、自然と心も体もシャキッと気持ちよくなります。ぜひ皆さんも一度、自分だけの特別な一枚を作ってみませんか?
料金やデザインなど、contact@atelierbourgeonsまでお気軽にお問い合わせください:)
(当アトリエはパリ郊外にございます。)